さて、今回の講座は男性の薄毛の原因とメカニズムについて解説していきます。薄毛対策をされている方に多いのが、自分の薄毛の原因を特定せずに薄毛対策を始めてしまうこと。それは非常にもったいないことです。薄毛の原因を特定することで、より効果的で経済的な薄毛対策が可能になってきます。
もし、薄毛を克服しても再発という新たな脅威が表れます。ですが、薄毛の原因を理解しておくことで適切な対応ができるようになります。
目次
男性の薄毛の原因は女性と違う
男性の薄毛の原因には一般的に二つの説が存在します。
- 睡眠不足、ストレス、偏食などの悪い生活習慣
- 男性ホルモンによるヘアサイクルの異常
男性の場合、薄毛の原因は十中八九、後者の男性ホルモンによるヘアサイクルの異常が原因で薄毛が引き起こされます。
あれ?悪い生活習慣だと薄毛になるって聞いたけど?(゚Д゚)
もし、あなたが男性ならば、生活習慣が薄毛の原因になることは心配しなくて大丈夫です。生活習慣が薄毛の進行を早めることはあるかもしれませんが、直接的な薄毛の原因になることはありません。男性の薄毛の原因は男性ホルモン、ただひとつ。
また、睡眠不足などの悪い生活習慣によって薄毛が引き起こされることを専門家は否定しています。現在の医学で薄毛の原因は男性ホルモンだと特定されており、臨床試験と治療実績で証明されています。それにも関わらず、いまだに生活習慣をただせば薄毛が治るといった情報がネットでは散乱しています。
皮膚科医の立場からは無効といえる科学的根拠に基づかない治療法 が社会的に横行し,無効な治療法を漫然と続ける患者も少なくない.
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1372913421_2.pdf
もし、現代のストレス社会が薄毛の原因だというなら、大昔の人も薄毛に悩んでいたことが説明できませんよね?5000年前の古代エジプトも薄毛に悩まされていましたし、古代ローマ帝国皇帝のジュリアスシーザーも薄毛だったんです。
統計によると日本人男性が薄毛で悩まされる確率は約30%。その確率は25年前も、大昔も変わっていません。それは遺伝情報に組み込まれている男性ホルモンが薄毛を引き起こしているからなんです。
男性の薄毛が生え際や頭頂部にできるわけ
男性ホルモンは筋肉をつけたり、闘争本能をだしたり、と男性になくてはならない存在と同時に薄毛の原因でもあります。男性ホルモンとひとくくりに言ってもいくつかの種類あり、薄毛に関係しているのは二つのホルモン。
- テストステロン
- ジヒドロテストステロン(DHT)
薄毛の原因になるのはジヒドロテストステロンの方です。ジヒドロテストステロンが毛根の中に入りこむと脱毛が加速し…….ハゲます!!((((;゚Д゚))))
テストステロンを善玉男性ホルモン、ジヒドロテストステロンを悪玉テストステロンと呼んだりもしますね。テストステロンは基本的に体にいいことを、ジヒドロテストステロンは体に悪いことをやらかします。ジヒドロテストステロンはテストステロンと活性酵素と5αリダクターゼが結びつくことで合成されます。
5αリダクターゼは遺伝によってその量が決定され、5αリダクターゼが多い家系は総じて薄毛になりやすい家系ということができます。実は、男性の薄毛が全体的に広がるのではなく、部分的、特に生え際から進行していくのには5αリダクターゼが関係しているからなんです。
5αリダクターゼは毛根に付着していて、そこにテストステロンが結びついてジヒドロテストステロンが合成されます。そして、5αリダクターゼが多く存在するのは男性の前頭部や頭頂部なんです。逆に後頭部、側頭部には5αリダクターゼがないので、薄毛になりにくいのです。
これで、男性の薄毛が前頭部や頭頂部から進行している理由がお分かりいただけたと思います!!
男性の薄毛の原因まとめ
- 男性の薄毛は男性ホルモンが原因
- ストレスのない大昔も男は薄毛に悩んでいた!
- 生え際の薄毛が多いのは5αリダクターゼが多いから
- 朝起きると枕に抜け毛が何本もあった...
- 育毛剤を使っても何も変わらなかった...
- どの育毛剤が良いのかわからない...
- 頭のコンプレックスをなんとかしたい...